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東京|目黒の古道具店Coupeロゴ

東京・目黒|古道具の店Coupe|流行に左右されない海外のアンティークや日本の古道具と雑貨たち




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目黒の小さな古道具店”Coupe”ができるまで物件交渉から開店まで、写真を織り交ぜご紹介します

start:それはたまたまなんです・・・

2011年12月20日
fudousaninfo初めは事務所&倉庫でした

ウェブショップを初めて1年ちょっと、商品在庫も多くなり借りていたストレージも手狭になってきた頃、近所の不動産屋でたまたま見つけた店舗物件は家賃も手頃で場所もそこそこ。さっそく問い合わせてみるとまだ空いていたので、即、内見予約をして現地へ行ってみると・・・・・


step2:店になるかも!

2011年12月21日
fudousaninfo人通りはそこそこ、インテリアショップも多い地域

物件の内見をした所、場所は学芸大学駅の東口商店街を真っ直ぐ目黒通り方面へ5分程歩いた所でした。
商店街を抜けて10メートル程過ぎた所でバス通りに面しています
通りに面した物件ですが、以前は大家さんが住んでいたという建物だけあって造りは和風の民家でした。



目黒通りのインテリアショップやホテルクラスカのギャラリーやショップは私も個人的に良く覗く場所なので、何となく土地勘も有りなじみ易い場所です。この場所なら条件次第では店舗としても成立つかもしれない・・・・と当初の倉庫計画を修正し始めたのでした。

step3:改装計画-1

2011年12月22日
f重いテントどこまで出来る?

店舗物件という事ですが大家さんの希望は「建物が古いので、大掛かりな改装はNG」
中をどう使うとか、入り口をどうするとか、何処まで改装するかは大家さんと相談ということなので、とりあえず当初の目的もあるので契約をして暫くはストック置き場として使いながら気長にやって行く事にしました。



7月下旬からの契約となり、元の倉庫との契約切り替えのタイミングも最低限のリスクで済みました。
7月の最終週に引越しをして、先ず大家さんとの交渉をしたのは、外装の汚いテントを取っ払うことと
入り口の引き戸を交換して中が見えるものにする事。畳に関しては簡易なフローリングカーペットの様なものを敷く位ならOKもらっていたのでスルーしました。

ただ、このテント、前の賃貸者も取る交渉をしたけど「ダメ!!」って言われたらしい。
理由はわかりませんが、張り出したテントはトラックにぶつけられて枠ごと歪んでいるし、テント生地も継ぎ接ぎで汚いし、唯一の採光窓にかかっていて室内が暗いし、良い事が何も無いのです。
そんな事を訴え、なんとかテントを外す事を了解もらい、玄関のドアはフレームは残して、建具だけ入れ替える事で話は落ち着き、なんとか店舗らしく出来そうな気配。

r0021293.jpg道路に面したこの窓がテントで暗くなってしまっています r0021285.jpg内側から見た小窓、障子があるので余計に暗い r0021267.jpg中から見た玄関。下駄箱もなんとかしたい・・・ちなみに居室は玄関から3段の階段を上がったレベルになります r0021266.jpgこちらのふすまはそのままで行けそうです coupefs.jpgそこで、テントを取っ払ったイメージを合成してみました。 tategugousei-fix.jpg玄関建具を入れ替えたイメージです、さすがに中が見える感じは出せなかった


ということで、次は内装部分や什器の計画に入りました

step4:改装計画-2

2011年12月25日
店内改装前店内はどうする?

外装の方がだいたいまとまった所で、店内は何処までやろうかと考えはじめ、先ずは床ですね。
せっかく入ってきていただいても、靴を脱がなきゃ入れないようでは、先ず店舗として成立たないでしょう。床はできれば古ぼけた板張りにしたい。でもアンティークの床材はめちゃめちゃ高いので、材木店で厚めで幅広の杉板を買って、自分でエイジングしちゃえということにしました。



必要な什器や棚板は探さないといけません。内装が仕上がった賃貸なのであまり壁面にも取り付けられないので出来るだけ什器対応にして、それでも棚で見せた方がいい物もあるし、後々の変更にも多少は対応出来そうなので、二カ所程棚を作りたいと考えました。

先ずは什器を色々手を尽くして探し、陳列用の茶箪笥や食器棚、事務用の机、本棚等、基本的な什器を決め、だいたいの配置を模型で検証。それから棚の場所を決めて、店内の骨格が決まってきました。

r0022598.jpgこうやって立体にして、人の模型も入れてみると・・・・狭い! r0022599.jpgこの配置になるまで、さんざんあっちやったりこっちやったり、なかなか決まりませんでした r0022601.jpg外の小窓から見た所、こうやると、外からもそこそこ見えるのがわかり少し安心しました。 実際はもう少し下からの見え方になります。 r0022602.jpg外の違う角度から見た所。ああ、意外とあの壁が見えてくるんだ・・・・という発見も。 模型あなどれないです。


と、こんな感じで大枠が決まって来たある日。意外な展開が!

step5:改装計画-3

2011年12月27日
古材を入手古材を入手

店舗まで商店街を歩いていく途中に立派な門構えの古〜い民家があるのですが、ある真夏の日の朝、門の前に「ご自由にお持ちください」と張り紙があり、色々な物が置かれていました。恐らく家の建替えなのでしょう、少し物色しているとおうちの方らしき人が出てきたので、ダメ元で「あの〜古い床材等ありませんか?」と聞いてみると「どうぞ入ってみて行って下さい」と言っていただき、早速中を物色。すると、80年程前に作られた書斎の床が良い感じのフローリングではありませんか!その他にも6帖程の板張りの部屋が2,3ありまして、これから店舗を創る事情を話すとどうぞどうぞ、是非使ってということなので、その日の予定を全部変更して床を剥がす事になったのです。



なんでも、明日から解体業者が来るということで作業はこの日だけ。でも思いのほか80年前のフローリングを剥がすのは釘も錆び錆びで大変でした。

日が落ちる頃、ホコリと汗まみれになりながらなんとか必要な枚数を確保。その他にも細かい細工のされた欄間や障子、ガラス戸、ダイヤガラスの入った格子等、いただいてきたのでした。

その家の方も、思い入れのある物がCoupeで引き継がれるという事でとても喜んでいただきました

dsc_0246.jpg床材は二部屋半分をなんとか剥がし、チラッと左下に見えているのが乳白ガラスの入った欄間です dsc_0250.jpg床材の他にも格子や欄間やガラス戸など等、運ぶのも一苦労しました dsc_0251.jpgまだ、奥には梱包された障子と板戸もあります・・・・ dsc_0248.jpgこれはダイヤガラスの入った格子欄間、とても長いんです。 __-3.jpg古材をいただいた解体前のお家です、一階の窓に付いてる金物もいい感じ 8eca905e3.jpg床材をはがして玄関前に立てかけてます 8eca905e4.jpg一階窓の金物。残念ながら時間切れでこの解体は間に合わず・・・ 8eca905e7.jpg収穫した床材、搬出待ち 8eca905e5.jpg見にくいけど和風なのに破風にはこんなレリーフが、80年前とは思えない!

お盆の関係で、内装工事の手配が9月まで出来ないので、それまでにこの材料を全部ぞうきんがけして、
什器は床を貼った後に届く様に手配し、いよいよ工事着工です。

step6:改装着工(内装)

2012年1月7日
店内改装前いよいよ着工

ようやくお盆休みも過ぎ職人さんの手が空いた所で床の工事が始まりました。
店舗部分の床は畳敷きです、この上にいただいてきたフローリングを敷き詰めていきます。
部屋の形が変形なので、さすがに素人では難しいので大工さんに頼みました。


090120020.jpgまずは畳が傷つかない様に養生シートを敷き込みます 090120031.jpg養生シートを敷き込んだら厚めのパーティクルボードを隙き間無く並べていきます 現状復帰して引き渡す時の事も考え釘やビスは使わない様にしています 090120032.jpg午前中の作業でココまで貼りました。80年間使われた床材はゆがみも多くて大工さんに苦労かけました。 一枚一枚確認しながらの作業です 090120037.jpg建物が道路面に対して角度が付いて建っているので、玄関部分は変形になっています。 この部分に少々時間がかかり初日は約半分を敷き詰めた所で終了。 床材は上から直接パーティクルボードにビス止めしていきます、これも行く行くの解体の事を考えてですが 少し手作り感覚が欲しかったのでビスもそのまま見えてもOKです。 すでに年期が入った表情がいいです 090220009.jpg翌日も朝から順調に作業が進み、床の敷き込み完了です 左側の床の色が違うのは、年代が違うからです。色は後で調整して合わせるつもりです 090220023.jpg部屋の中には押し入れと掃出しの窓があります。床は全体で30mm程畳の面より上がっているのでこのままでは襖や障子が外せません。その部分は切り込みをつくり、部分的に取り外せる様な造りにしてもらいました。 090420010.jpg数日後、色合わせの仕上げと全体にワックスを塗り込んでいきます。 090420013.jpg今回使ったのはOSMO/color。自然由来の塗料です(確か・・・)。 090420014.jpg色を合わせたら全体を"BRIWAX"でさらに磨きますっ!!かなり汗だく〜 090420016.jpg違和感無く色合わせも出来ました〜! 次は什器の設置です

step7:改装着工(外装)

2012年1月16日
店内改装前おそともキレイに

店内の床とほぼ同時進行で外周りの改装も進めていきます。道路に面している上に歩道が狭く作業するにも歩行者の方に迷惑かからない様に通勤時間をはずしてまずはテントを解体撤去!そして壁とシャッターの塗装。その後建具の入れ替えとサインの取付け。ここまで行けばもう少しです


090120022.jpgテント屋さんがテント生地を外します 090120026.jpg次は骨組みの解体。まずは取付けているビスをはずして地上に降ろし、サンダーで切断して撤去完了 090220005.jpg壁にあいたビスの穴にシーリングして雨漏り対策もしておきます。テントも無くなりスッキり〜 でも汚い・・・・ r0021470.jpg別の日、天気のいい日を選んで塗装屋さんに入ってもらいます。これは塗装前に下地の調整と塗装しない部分のマスキング作業。入り口の建具周りやお隣との境界部分も念入りにマスキング! r0021474.jpgマスキングが終れば後は塗るだけ。先ずは下塗りです r0021477.jpg昼休憩を挟んで仕上げ塗り。隣の壁と色も合わせてます。 r0021478.jpgこんな狭い所での作業、ご苦労様でした。 r0021625.jpgきれいになった所で、どうもこの小窓のアルミサッシュが違和感あるな〜・・・・・ やっちゃうかぁ?フフフ・・・続く

step8:やっちゃいますか!

2012年3月9日
窓改装前中が見えない・・・

外回りの塗装が終ってだいぶ店舗らしくなってきましたが、ずっと気になっている問題が玄関ワキの小窓です。歩行者からはやや高い位置にあるけど、唯一店内を見る事ができる所なので、今の様な不透明なガラスサッシュではどうも納得いかない。でも、あまり大掛かりに工事も出来ないし、なんとか枠だけ残しながらガラス窓に変えちゃいましょうと言う事になりました。


r0021625.jpg外からみるとこんな状況 r0021619.jpg中から見るとこんな感じ窓を開けても半分だけしか見えない r0021616.jpg先ずは網戸と窓本体を外して四方の枠だけにしちゃいましょう!ん〜開放感ありますね r0021613.jpgちょっと見にくいですが、枠を隠す様にコの字型に組んだ杉板を上下左右4本作ります 枠の段々を避けて欠き込んだりします。 r0021609.jpg左右を決めたら、上下をはめ込んで仮組してみます。 r0021608.jpgサッシュの枠がキレイに見えなくなりました。木枠の内側はフラットな状態です ここにガラスをはめ込みます。この状態でサイズを測って近所の硝子屋さんへ行ってきます! r0021627.jpg仮組を外して、枠の塗装です。内側は元々障子も付いていたので、その木枠など汚さない様に最初に塗っておきます。細い部材がガラスを留める押縁です。 r0021628.jpg塗装が乾いたら組み立ててガラスを嵌めて完成です!外に面しているので一応ガラスの固定はシリコンでばっちりシーリングしておきました r0021646.jpgどうでしょう!写真は目隠しビニール貼ってるので中は見えませんが、やっとスッキリしました。 r0021648.jpg後は建具の到着を待つのみだ!

step9:もう少し!

2012年5月11日
窓改装前つぎは出入り口周り

玄関ワキの小窓も完成もうすぐ頼んでいた出入り口の建具がきます。
それに合わせて小窓とドアの真ん中に立ている取り外し式のシャッター柱。これがかなり旧式で重たいし、なかなか外れないし毎日の作業を考えると憂鬱になります。・・・じゃあ固定にしちゃえ!!と思った訳です。


r0021716.jpgシャッターの柱は壁から少し離れた位置に立っているので、この隙き間を埋めるために先ずは垂木で下地を組んでいきます。 r0021717.jpg反対側から。20センチくらいの巾があります。この下地も撤去の事を考えて最低限の固定で行ける様にしています。シャッター柱には留めていません r0021718.jpgへこんだ所にサインを付けようと思っているので柱に隠れ過ぎない様に、下地を壁から浮かして造っています r0021719.jpg下地に残っていた床材や杉板を貼って塗装したら、んん、なじんでますね。 なかなか出来てこなかった建具も無事納まり、かなり見通しよくなりました r0021723.jpg柱の足元には少し変形の段差がありましたが、板を欠き込んでなんとかごまかし納めました r0021727.jpgこちらは反対側 初めからこうなってたかの様な仕上がり?? r0021724.jpgこの10センチくらいの窪んだとこにサインが入ります r0021721.jpgはい、正面から完成写真。あと、残すはサインです logo22.jpgサインは店主直筆の書体を元にして、職人さんに手作業で6ミリの鉄板を抜いて創ってもらいました。 鉄生地の蜜蝋仕上げなので経年変化で良い味がでるそうです。 fs3.jpgこれでファサードは完成! サインは歩行者の目線に合わせて、あくまでも・・・控えめに・・・・・ 控え過ぎですか?

step10:ひっそりとオープン

2012年5月30日
窓改装前おまたせしました

2011年12月1日 記念すべきCoupe目黒の実店舗オープンいたしました
でも、あくまでもひっそりです。



r0022332.jpg r0022324.jpg r0022320.jpg r0022310.jpg win2.jpg r0022305.jpg 090120011.jpgこの外観が・・・ r0021721.jpgこうです、お近くへお越しの際は是非ご来店頂ください。 ひっそりとお待ちしております。

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